胃薬に入っているソウジュツ・コウボク・カンゾウについて登録販売者が簡単に説明

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今日はお客様に胃薬を尋ねられたから解説というわけではなく、上司にクイズとしてこの3種類+テプレノン(胃粘膜保護)の薬を解説せよみたいなことを言われまして

答えられないという無念の結果になったのでここで覚えたことを解説していきたいと思います

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ソウジュツとは

水分代謝異常解消・胃液分泌抑制効果あり

蒼朮は,ホソバオケラとシナオケラ又はそれらの雑種の根茎とされている.
ホソバオケラは中国原産の多年生草本で,中国より江戸時代の享保年間に種苗が渡来し,特に佐渡島で盛んに栽培されたことから,一名「サドオケラ」の名称があるが,現在,日本での生産はほとんどない

日本漢方生薬製剤協会 ソウジュツとは

主として水分の代謝異常を治す。したがって、頻尿、多尿あるいは小便の出にくいものを治す。(薬徴)

漢方のポータルサイト ソウジュツとは

ここだけみると胃腸薬に配合されるの?と思いますが

胃液の分泌を抑える働きがあります

ちなみに水分の代謝異常を治す働きがあるので

天気頭痛の効果もあります

天気頭痛は頭に水分が溜まっている状態なのでソウジュツを含む五苓散を飲むと頭に溜まっている水が整うので頭痛が軽減したという人もいます

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職場でも台風や大雨の時に頭が痛いという方で五苓散をのんで仕事してたら気づいたら改善してたと言われていました

コウボクとは

コウボクは胃を健康に保つ効果あり

厚朴は生薬の一種であり、モクレン科の植物であるカラホオノキや、葉の先端がへこんでいる凹葉(おうよう)ホオノキ、日本に自生するホオノキの樹皮や根皮を乾燥させたものです。
日本では、ホオノキが和厚朴、シナホオノキが唐厚朴と区別されます。
ホオノキは高さ5~20メートルに達する木で、樹皮は紫褐色をしているのが特徴です。初夏には香りの良い、白く大きな花を咲かせます。

わかさの秘密 コウボクとは

●胃の健康を保つ効果
厚朴には、胃の健康を保つ効果があり、胃もたれや食欲不振、お腹の張りなどの症状をやわらげる効果があります。【1】

●咳や痰(たん)を抑制する効果
厚朴には痰を鎮める働きがあるため、喘息の症状をやわらげるための生薬として用いられることがあります。【2】【4】

●美白効果
ホオノキの樹皮には、シミのもととなるメラニン色素[※2]の生成を抑える働きがあります。
シミは、皮膚の中のメラノサイトという細胞で、メラニン色素が過剰つくられることによって形成されます。
メラニンは、アミノ酸の一種であるチロシンに、チロシナーゼという酵素が働きかけることによって、黒色の色素へと変化します。
ホオノキの樹皮には、メラニンの生成を抑える働きに加え、チロシナーゼの活性化を防ぐ働きがあるため、美白効果が期待されています。【3】

わかさの秘密 コウボクとは

コウボクは半夏厚朴湯に入っているイメージですね

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半夏厚朴湯はストレスからくる胃腸炎・吐き気などにも効果があります

ちなみにつわりにも効果があるので妊婦さんでつわりがきつい方でも服用できます

妊婦・妊娠のイラスト(赤ちゃん)

カンゾウとは

胃の痛み・炎症作用に効果あり

マメ科(Leguminosae)のGlycyrrhiza uralensis Fischer又はGlycyrrhiza glabra Linné の根及びストロン、ときには周皮を除いたもの

漢方ビュー カンゾウ

鎮痛、抗炎症、胃痛、鎮咳去痰、解毒、十二指腸潰瘍などにすぐれた効果をあらわし、かぜ薬にも用いられます。

ハル薬局 カンゾウとは

カンゾウは様々な漢方+医薬品に配合されています

注意しなければいけないのが1日のカンゾウの摂取量は7.5gです

日常生活でこれ以上摂取することはなかなかないのですが

もし過剰に摂取した場合偽アルドステロン(浮腫・高血圧・低カリウム血症等)になることがあるので注意が必要です

ちなみに登録販売者の問題で
カンゾウの入っていない漢方薬はどれか答えなさいという問題がでたりするので
カンゾウの入っていない漢方薬を覚えた方がいいですよ

結論

ソウジュツ・コウボク・カンゾウが配合されている胃腸薬の成分は

ソウジュツで胃液分泌を抑えてコウボクで吐き気の症状を緩和し胃もたれ食欲不振の緩和

カンゾウで胃痛・胃炎の炎症を抑える働きがあるという解説になりました

最後に

いかがでしたでしょうか?

今回薬成分解説って結構難しかったのですがシリーズ化してやりたいなぁと思います

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